かわいひろゆき

神戸芸術工科大学教授

+ デザイン分野メンバー

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活動は5年後、10年後に集中
震災から5年後の「神戸21世紀・復興記念事業」、10年後の「震災10年神戸からの発信」「阪神・淡路大震災10周年記念事業」などに活動が集中。クライアントや資金の影響大。

 

 

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毎年、継続開催されるイベント
震災から10年後以降は、震災をわすれずに学ぶことなど、継続開催されるイベントが多い。神戸ルミナリエは震災の年から毎年12月に開催され、光の祭典として全国的に有名。

 

 

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震災の経験は、活用途上
阪神・淡路大震災後に開発され、新潟の中越地震発生後、実際に使われたケースもあるが、活用事例は意外と少ない。

 

 

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防災関連アイテムは、10年後以降
防災につながるアイテムは、震災から10年後以降に登場したものが多く、震災調査などが背景にあると考えられる。

 

 

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書籍、情報誌は直後に集中
書籍や情報誌の発行は、震災直後に集中している。

 

 

デザイン分野の特徴は、活動の偏りが年によって顕著なことである。デザインが、復興状況や行政・企業の経済活動と切っても切れない関係にあるためだろう。
震災が発生した1995年6月末には、県の「産業復興計画」と神戸市の「神戸経済復興委員会報告」が、8月には「阪神・淡路震災復興計画」が発表され、復興の基本指針が提示された。インフラの整備は急ピッチで進み、8月には観光施設や宿泊施設の約8割が営業を再開したという。全国からの会議・大会の誘致や復興リレーイベントなどが盛んにおこなわれ、翌96年5月には神戸出身の女優・浅野ゆう子さんを「ひょうご観光大使」とする観光復興キャンペーンが本格始動した。
7月には「神戸まつり」「こうべ海上花火大会」が再開。10月には「めいっぱいひょうご観光キャンペーン」「ときめき神戸観光キャンペーン」がスタート。この間、地域に密着したデザイン活動から神戸ルミナリエのような大規模なイベントまで、多様な活動がおこなわれている。
2つ目の集中期は、新世紀を迎えた2001年。1月17日(震災発生の日)から9月30日まで、「神戸21世紀・復興記念事業」として大小400件を越える事業が展開された。
3つめの山は2005年、「震災10年神戸からの発信」「阪神・淡路大震災10周年記念事業」などが実施された。10年をすぎたころから、震災を風化させないためのイベントが継続的におこなわれているのも特筆に値する。震災後、特に初期のころには詳細な活動記録がないケースも多く見られた。活動を次につなげるためにも、本プロジェクトのような記録は非常に重要である。

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